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君のヒトミに映るセカイ.

プロローグ

きっかけは、一枚の風景写真だった。



特に名の知れた学校でなければ、何か秀でた部活動があるわけでもない…


至って普通の公立高校。




当時中学三年生だった俺は、その公立高校の文化祭へ足を運び、目当ての部活動をなんとか発見した。


こぢんまりとした教室の壁に飾られたさまざまな写真…その中の一枚が、俺の心を惹き付けた。



鬱蒼と茂る木々の合間から溢れ出る陽光の眩しさに、息をするのも忘れ、その幻想的な写真に魅入られた。




初めてだった。


言葉では表現しきれない、胸の奥から、抑えきれない程の感情がジワジワと膨れ上がってくる気持ちを知ったのは。



…初めてだった。


俺が、俺自身の手で、この写真のような風景を…



フィルムに納めたいって、強く思ったのは。



そして、半年の月日が流れ…一一一





俺はその高校の入学式に出ることが、決まったのだった。

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