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Just After The Rain 【雨上りに】

1.序章

――‐‐…‥雨が降る

一点の曇りもない空から

綺麗な蒼空に

降り注ぐ雨

それはまるで隠しきれない 歪みのように

汚れた大地に降り注ぐのは

恵みの雨か?


それとも
終わりを呼ぶ 黒き雨か?




―――――――---…‥

ただ走った
追われているかのように
一心不乱に
何かから逃げるように

俺が逃げたかったのは
忘れたかったのは
記憶だった

君をなくした苦い思い出

いや、苦いだけなら まだ救えたものを…



隠したかったのは その事実


身体にあたる雨は冷たくて
身体は冷える一方だけど

君の身体の冷たさを思ったら
俺の身体のなんと温かいことか、そして君の冷たさが異常だったということを、そんな事実、知りたくなかった―…‥


認めたくない、降りしきる雨は まるで何かを与えるようで
何かを洗い流すかのようで、無意味なことのようにも思える


降り注ぐのは水
ただ それだけだ

今 晴れていようが、雲っていようが ただの天気
気にする必要もない
まして 俺が雨にあたりながら走る意味など皆無

皆無なのだが
馬鹿な哀れな俺は走るのだ



なんの意味もない今日を

雨にあたるために?

過去を振り切る為に

忘れない為に

忘れたいが為に

許されたいが故に

人間は傲慢で

自分本位な考え方ばかりだ

まぁそれが人の本質なのだから仕方のないことだが、な



俺は憐れだ





君を失った 雨の日に

救いを求めるがのごとく

身に雨を受け


泣いても誰に気付かれやしない
俺は知られたくない



救われることが罰なら

俺は一生 誰にも話さない

救われたくはない。
君のいない この刻を刻む
この時間が罰だと思うから


私が犯したのは小さな罪だった



そして俺に ふりかかったのは 途方もない罰



そして きっかけを作ったのは俺

一番の被害者は君



俺は今日も雨に打たれてるよ
君と晴れた空を見たいが為に
君と果たせなかったことを

忘れたいがために

そんな事実
雨で流れてしまえ

俺は何度も願うから



憐れな俺にもう一度







見せてくれ、俺を虜ににして離さないでくれ、俺は 忘れたくない

君の姿

形どっていたもの



性格

趣味



最後 君は笑っていましたか?

それを聞きたがる俺は愚かですか?

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