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フェーリスの妹は水銀を飲む

ピューマの駿足(あし)の男

 コンコロル兄妹の長男、フェーリスは18歳。人間速達便の職業を持つ。特技と趣味は同じく、高速跳躍移動。1キロ先の宛先へ5分足らずで届ける脚力が自慢の少年である。
 マーキュロイドと呼ばれている水銀を食料にした人型水銀装置を妹にして生活している。
 妹の名は、エクウス。エネルギー源は水銀。マーキュリー超能力法、モノケイロス・スタンピードが備わっている事が理由で、水銀協会捜査局のA級捜査員を職業にしている。一応、コンコロル家の長女である。

※   ※   ※
  -1週間前-
 その日は、教制ステーション内部を晴れの天気に設定したとある日曜日だった。
 コンコロル家に大荷物が一品届いたという。
 送り先は、教制局部管制室。水銀協会超能力者課、マーキュリー能力搭載危険物。
 見るからに怪しい大荷物である。
 フェーリスは包装の箱を開けてみると、その中はスーツケースだった。
 また更に、ケースを開けてみた。ケース内部は銀色の人型造形だったのだ。
 その造形周辺には食品専用の水銀が詰められてあった。
 一枚の取説を眺めるも、早速銀色の人型造形を取り出して水銀取り扱い人を呼び出した。
 ものの4、5分で取り扱い人は訪れて来た。
 !!!!?
「強化武装用のスーツ?」
「驚かせて申し訳ありません。これは危険物防毒耐用スーツでございます。害毒患者を出さないための最善の処理でございます」
「あの…水銀の取り扱いはもしかして取り扱い人を呼ばないと不可能なのですか?」
「最初はわたくしがエキスパートします。スーツセットは無料で差し上げます。注意事項を厳守していただければ、後はご心配ありません。ご安心を」
 取り扱い人はそう言いつつも早速造形に水銀塩を振り撒いた。
「後…7、8分待てば、等身大成長します。時間までに簡単に説明しますね」
 取り扱い人の説明は5分足らずで終わり、すぐさまコンコロル家を後にした。
 彼を見送ったフェーリスは、部屋に戻るとそこには全裸の少女がおどおどしながら右往左往していたのをその目でしっかりと焼き付けた。
 いつ頃の前か不明だが、過去に見た水着モデルの女子と思わせる華奢なボディー、つまり出ているところは出ていて、引き締まっているところは締まっているボディーラインをしていた。顔立ちはそこらにいそうなとびきり可愛い系じゃないけれど、男なら、くいつくかも知れないほどの愛くるしい雰囲気である。

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