雪とオリキャラ・『細波の歌声』
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完結2009/12/25 更新雪とオリキャラ・『細波の歌声』/ 椎名疾風総閲覧数(3424) レビュー数(4) しおり数(0)
作品紹介
広大な海が運んできたもの。それは、なんとも不思議な縁だった。
レビュー一覧
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2010-01-19 22:06:31おすすめ度:★★★★★
焦燥、重圧、不安…――。まだ若き心もひどく震わせるような壁は、いくつも道に佇んでいて。そんな時は卑しくも、差し延べられる優しい手や言葉に縋りたいと思ってしまう。そして、密かに望んでいたもの、もしくは期せずして舞い降りたもの…そんな温かなもの達にどれだけ救われて来たか。今も幸せを纏って心に灯るものが、鮮やかによみがえりました。細やかに描かれた、気持ちと手紙のやりとり。じんわりと目頭が熱くなるような、とても素敵なお話です。
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2010-01-03 10:34:16おすすめ度:★★★★★
波音に混ざる声。未来にもがく少女に“光”を届けてくれる声。互いが求めたものに惹かれあったが故の邂逅だったのだろうか。巧みな情景描写で紡がれる物語は、波の音、雪の音が心にまで響き渡るようで、どこか切ないながらも、とても心が温まった。
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2010-01-01 16:03:05おすすめ度:★★★★★
繰り返される細波と一緒に、あの独特な焦燥感が思い出されます。その只中にいる者にとっては、本当に光だったのだろうなぁと救われるような思いがします。
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2009-12-27 20:02:25おすすめ度:★★★★★
そういえば、今のシーズンは受験というものがありましたね。
目の前の現実が大きすぎる壁となり動けなくなってる少女に届いた不思議な手紙…
いつもの椎名様の書かれるものとは一風変わった印象を受けるファンタジーは、前向きな気持ちを感じる素敵なお話でした。