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クレマチス


私には親がいない。


勿論、過去にいた事はある。


幼い頃に両親は離婚。母親は音信不通。

父親は私が中学の時死んだ。


中学という自分も周囲も思春期の不安定な時期に天涯孤独になったという事で、最初は皆から同情された。

―けれど、その同情の念が変化して周りとは明らかに境遇が異なる私はいじめの標的になった。


日に日にエスカレートしていくいじめに恐ろしい事に私は慣れてしまった。

人から嫌われる事は私にとって、とても自然な事だった。

親から望まれた命では無いのだ。

両親は私を理由に結婚した。母親は私を理由に家を去った。全ての元凶である私は父親からも忌み嫌われた。


だから私は他人からの好意なんて元より欲しては無いのだ。


そもそも自分一人だけなら、どんなに苦しくても頼れるのは自分だけだからある意味吹っ切れる。



そんなもんさ、私の人生。



幸福なんて願える程、幸せな頭はしていないし。



適当に生きて適当に死ぬ。



それでいい。





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