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地下歩道

地下歩道

とある県のとある市のとある町に真夜中には使ってはいけない地下歩道がある。

その地下歩道の存在を知らなかったBさんは、
不運にもその地下歩道を使ってしまったのだそうだ。



社会人になって五年目の七月の終わり、蒸し暑かった夜のこと、

寿退社する後輩の送別会ですっかり帰宅時間が遅くなったBさんは
タクシーを拾うため人気のない見知らぬ街を駅に向かって歩いていた。

気の合う仲間とはべろべろに酔っぱらうまで飲むBさんも会社の集まりとなると飲酒を控えるらしく、
その日は意識も足取りもしっかりとしていて街並みを楽しむ余裕もあったのだと言う。


駅前まで来ると道が広く、横断歩道も信号も無い。

あったのはそばの街路灯にぼんやりと照らされている地下歩道への入り口。

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