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短編集

多分これは恋なんです








琢磨と出会って“俺”はすごく“僕”でいられた気がした。
琢磨が俺をみて僕をみつけてくれた。
琢磨も琢磨で僕に好き勝手いうし、結構ずばずば言うけど、嫌いにはなれなかった。
だからってわけじゃないけど、僕も琢磨を気にしはじめた。
“僕も”というのは語弊があるかもしれない。
僕は、がここでは妥当なのだろう。
今日も俺は学校に向かう。
教室に向かう。
そして琢磨が隣りにいる僕の席につくのだ。



「おはよー」



僕が先に声をかける。
琢磨は無視。
完全無視。
何故かっていうと最近僕が彼を怒らせてしまったのが原因である。



「…、琢磨、聞いてる?」

「うるさい、話し掛けるな。」

「あっ、聞いてんの?ならいいんだ。」

「だから気安く話かけんじゃねーよ」



琢磨は学校に居るときは髪をぼっさぼさにして縁の太い眼鏡をして、いかにも根暗なイメージが強い。
本来はそんなイメージがつかないくらい、カッコいいのだが。
本人になんでそんな格好するのだとこの前聞いたが教えてくれない。
それと同時に何故かしらないが怒らせてしまったらしい。
彼とこうして仲良くなったきっかけはつい最近である。
で、仲良くなったと思えば、これだ。



「琢磨、まだ怒ってんの?」

「怒ってない。」

「ん、なんだよぉ。俺に教えてくれないのかよぉ」



むすったれていれば、クラスの奴らが俺に群がってくる。
俺の肩を抱いて頬に頬をくっつけてくる。
暑いッて。離れろって、マジ。








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