会員登録/ログイン

花梗の輪舞(かこうのろんど) R-18

はじまり1

高校二年の春。
クラス替えも終わり、窓際から教室を眺めていた。

親の奨めで入った高校。
相良 悠矢(さがら ゆうや)は、今だにどうしても馴染めなくて困っていた。

悠矢は中学時代には、陸上に励んでいた。
しかし高校に入ってまでやる気が起きず、帰宅部として日々適当に過ごしていた。

悠矢は窓際に立ってただぼんやりとしていた。
何かを見ていたわけではなかった。
しかし、クラスメートの一人と目が合ってしまう。

樫来 昂(かしき こう)だ。
色白で線が細く、はかない印象を彼からは受ける。
やる気ない悠矢とはまた違う意味でクラスから浮いた存在だ。
昂は悠矢と目が合うとにこりと微笑んだ。

高二になって初めて同じクラスになった悠矢と昂。
新学期が始まってから、二人はまだ話したことはなかった。

/98ページ 

週間ランキング