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プレミアムベルト

プレミアムベルト

「次の商品は、これです」

次の出品は、何の変哲もない革のベルトだった。
オークション会場は、騒めきたつ。

「お静かに」

司会者は、会場を静かにさせ、説明する。

「このベルトは、野球の○○選手や政治家の××さんが着用したベルトです。これを身につけた人は、有名になれます」

眉唾の話。誰も信じる訳がない。

「では、10万円からスタート」

案の定、誰も手を挙げない。いや

「10万円」

一人だけいた。

「10万円、出ました。他に誰かいませんか?…10万円で落札」

俺は、『男』を心底バカだと思った。

そして5年後、あのベルトは本物だと思い、10年後、心底ベルトが欲しいと思った。

「妻と、このベルトのおかげです。5年前の国会議員当選も、このベルトのおかげです」

テレビには、インタビューに答える『男』首相の姿があった。

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