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晴れのち曇り、ときどき魔法。

祝福と歓迎の火柱

 
 ◇ ◇ ◇



もう夕日は半分以上姿を隠し、天之恵を赤く照らしていた光をかすかに淡く残すだけ。

空高く、ポツポツと現れる星たちの光の群れ。雲のない空をキャンバスに、光の群れは点々と自らの存在を示していた。

そんな、今宵最初の星空を見上げながら、ふと呟く。


「……クソッタレ」

「ん? シュウちゃん何か言った?」


寝転がるオレの隣で、ブラブラと足を宙に投げ出す座敷童。

……いや、宙に投げ出すってのは表現が違うな。それを言うならオレだって今まさに宙に身を投げ出している最中になってしまう。

オレと火野まあ子は宙にいた。それは何かの例えなんかではなく、そのままの意味で。
 
 

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