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守りたい

脇役と腐男子の会話

「季節はずれの転入生……だと」

「そうなんだ。しかも理事長の甥っ子だって」

「王道転入生キター!!」

「お、おうど……?」

「ああ、王道転入生っていうのはね! 大抵季節はずれに転入してくるんだけどね、美形だったり平凡だったり変装してたりするんだ。そして理事長の甥ってのがパターンだな」

「あー、何となく当てはまるけど……変装っていうのは……」

「変装はね、大体がボサボサのヅラに黒縁眼鏡の、ちょっと前のオタクな感じなんだ! 顔バレイベントとか萌えー!!」

「顔バレ? ……何だかすごいんだね」

「そう! すごいの! 何てったってイケメンというイケメンを落とすんだから!! 一匹狼な不良に、爽やかイケメンに、生徒会に……」

「それはまた……随分とすごいところを」

「だって王道だからね!」

「王道って何だっけ……。僕、猛烈に不安になってきたんだけど」

「まあ、小説の中での話だから」

「そっか。現実でそんなことあるわけないものね」

「ただ、事実は小説よりも奇なりって言葉があることをお忘れなく」

「……そうだね」

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