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俺が神様?(完全版)

1.始まり

暗い部屋。

飾りも無く殺風景な部屋の中央に布団が1つだけ引いてあった。

中に誰かが寝ているようだ。

突然。

ジリリリリリリ・・・・・・・

大きなベル音が響く。

・・・・・・・・バン!

叩く音がして部屋の中央にある布団から手が伸びてベルを止める。

「ふぁああ・・・・・・・」

大きく伸びをして欠伸をしながら1人の男の子が立ち上がる。

男の子は布団から出ると布団を片手で纏め軽々と持ち上げて部屋の外に出る。

男の子が居るのは1ルームで小さなダイニングキッチンとバス・トイレのついた建物だった。

男の子はそのまま屋根を見上げて何と、軽々と屋根の上に飛び上がってしまった。

そしてそこに布団を広げる。

すると何処からか猫がやって来た。

それも1匹や2匹ではなかった。

多くの猫達が布団の周囲に集まって来た。

男の子は笑顔で言う。

「何時もありがとな。今夜もエサ置いとくから食いに来いよ?」

そう言うと猫達は次々に泣き声を上げる。

男の子は笑みを浮かべて屋根から飛び降りると部屋の中に戻り、キッチンに向かって冷蔵庫から食材を出して調理する。

簡単にパンケーキとコーンスープにサラダと自家製ウィンナーを焼きスクランブルエッグも添えてテーブルに並べると手を合わせて呟いた。

「いただきます。」



「ごちそうさま。」

無言で食べ終わると直ぐに食器を洗い片付けて狭い部屋を軽く掃いて掃除をすると制服に着替えて鞄を持って部屋を出る。

鍵を掛けて学校に向かう。

次第に周囲は生徒達が増えて行く。

中には友達同士で楽しそうに会話をして歩く者達も居たが、俺の姿を確認した途端皆言葉を無くし黙って避ける。

誰1人として俺に話しかけて来る者も近寄る者もない。

そう皆、俺を怖がっているんだ。

そりゃあ。

そうだろ?

まず、俺の容姿だ。

周囲の奴は皆、黒髪に黒い瞳。

これが普通。

だが。俺は違う。

銀髪に銀の瞳。

産まれた時からだ。

そして次が俺の身体能力の異常な高さ。

家の屋根に簡単に跳びあがれるなんて普通ねえだろ?

誰もが畏れた。

まだ、二つ位の俺に誰も敵わなかったのだから。

その頃から俺は1人だ。

もう、慣れたな。

本当は学校へなんか行かなくても良い位の知識は充分にあるのだが、俺の歳で学校に通っていないのは世間一般的にはおかしいらしい。

だから通う。

まあ。

唯の暇つぶし?

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