死と此岸/幻想受胎
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完結2009/1/26 更新死と此岸/幻想受胎/ e.mei総閲覧数(29744) レビュー数(4) しおり数(52)
作品紹介
宿命に縛られる少女と凡庸な青年。終末の兆しが静かに充ちてゆく中で彼女らは生きていた。
レビュー一覧
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2009-12-06 15:08:28おすすめ度:★★★★★
感動が大きければ、大きいほど、言語化という思いやイメージを意味付けする行為は難しくなりますね…
あまりの文章力に思考を圧倒される、ですから逆に、ありのままにこの作品の世界を感じることができました。
崩れる思考の先に在る、その刹那の感動、苦しみ、その思いの全てを言葉にする事は出来ず、ただ涙を流しながら読み終えました。
文庫本を含めても、ここまで引き込まれたのは久し振り。
この作品に出会えて本当に良かったです!
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2009-06-02 18:38:55おすすめ度:★★★★★
読み始めると筆者の創る雰囲気のある世界に、ぐんぐんと入っていきます。
ちょっと変な例えですが、お化け屋敷とか絶叫マシンでできた世界に、頼りない乗り物に乗せられて進む感じ。
(注:このお話には、お化けも絶叫も出てきていません。たぶん。)そんな世界で時折見える少女の姿がきれいです。強く哀しい、何者にも染めさせない白を感じる少女です。
続きを楽しみにしています!
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2009-01-30 10:22:50おすすめ度:★★★★★
糞みたいな文章力の小説が溢れかえる中、久しぶりに綺麗な小説に出会えました。
細部まで丁寧に表現されているため想像するのに容易で、それでいて読み手の想像力を束縛しない書き方だと思います。読んでて凄く楽しかったです。
また、これが携帯小説なのは何となく勿体ない感じがします。出来れば改めて本屋文庫本として出会いたいものですね。
私にはチープな表\現しかできませんが、とにかくとても面白かったです。すぐに読んでしまいました。続編も楽しみにしてます。