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友達100人計画

初日1

時期外れの転校生。
それが俺。
三嶋秋。
17歳。



この私立高校は、人里離れた山深い立地ということもあって全寮制。

俺は、一泊分の簡単な荷物をボストンバッグに詰め込んだだけの荷物ひとつでやってきた。

どうせ学生なんだから、制服あれば問題はないと思う。



校門の入口で13時に待ち合わせている。

確か寮長だっけな?
とにかく、人がいるはずだからと聞いた。

現在時刻、12時30分。
入口に人影はない。
ぼけ~っと突っ立ってみる。

全寮制の男子校。
俺は今まで集団生活というものをしたことがない。

そもそも俺の生活環境は特殊らしくて、一般的ではないらしい。

で、いきなり共学は難しいということになって男同士なら何とかなるんじゃないかって話になった。

女自体、数回しか見たことがない。
しかも、自分よりだいぶ年上。

雄と雌の違いは…。
俺と違って胸があって…。

「もしかして三嶋君!?ごめん、待たせた?」

声のした方に視線を向ければ、目の前には眼鏡をかけた雄がいた。

どうやら待ち人らしい。
コクリと頷く。

「なんか、色々考えてたらあっという間だった。」

「色々?」

「ああ、雄と雌の外見的特長からくる生態系の中の役割について…」

そう俺が言うと、相手はなぜか驚いている。

なんでだ?

「へぇ~、…三嶋君って変わってるんだね。」

まじか?
今度は俺が驚いて、穴があきそうなくらいに相手を見る。

変わったこと言ったか俺?
みつめあう俺とそいつ。

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