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姫君、気性穏やかに非ず。

姫の初日

コウは琉理の部屋を訪れていた。琉理の部屋の前で携帯に電話する。コールをしていると、がちゃりとドアが開く。

「おはようございます、琉理様。よく眠れましたか?」

「正直寝足りないくらいだ。まだ学校に行く時間じゃないだろう………?」

琉理は不機嫌そうな表情を浮かべていたが、コウを部屋に招き入れる。

琉理は本当に寝起きだったらしく、寝癖が少し有った。(それは手櫛で直る程度だったが)

「着替えてくるから、コウはコーヒーでも作っていてくれ。」

「また、寝ないでくださいね?」

「………分かってる。」

琉理が部屋に戻ったのを確認すると、コウはコーヒーとパンを用意する。



「着替えたけど………やっぱり、少し大きくないか?」

10分ほど経ってから、琉理は制服の袖を気にしながらリビングにやってきた。確かに、丁度良いというより少しサイズが大きかったようだ。

「気になる程ではありませんので、大丈夫ですよ。それよりも、朝食に致しましょう。軽いものですが用意しましたので。」

コウのことばに素直に頷いて席に着くと、コウは嬉しそうに目を細めた。

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