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これぞ理想の三角関係


「ぐあああぁっ!!」

ドシャァアア

激しい音を立てて自分の体が地面を転がる。

打ちつけられた体も痛いが、殴られた頬の方がもっと痛い。

「はっはー!今日も俺様の勝ち!!郁人(イクト)を膝に乗せんのはこの俺だっ!!」

「くっ…そお!!」

悔しくて悔しくて、仰向けに倒れた状態のまま、俺は拳を地面に叩き付けた。

「いっ!」

しかしダメージを食らっている体にはその衝撃すら耐えられず。自分で叩きつけておきながら、痛みを負う右手を庇うように体を丸めた。

「ばーか、何やってんだよ、あほ太郎」

「うるせっ…誰があほ太郎だっ!」

丸めた体を無理やり起こし、目の前で仁王立ちしている男を睨む。

背の高いその男は、整った男前な顔をそれはもう嬉しそうに緩め、だらしのない顔をしていた。

「へっへっへっ。これで俺様の20勝0敗…記念すべき20勝目だから、郁人にキスのご褒美でもしてもらおうかな」

「はあ?!てめぇふざけんなよ!そんな約束してねぇだろ!」

「負け犬あほ太郎くんには聞いてねぇよ。郁人が良いつったらの話だ。そしたらてめぇに文句言われる筋合いねぇだろ」

「うっ…」

「ふふふ~ん♪今日の昼休みが楽しみだぜ♪」

「ううぅ…」

ふふふ~ん♪と鼻歌を歌いながら去って行く後ろ姿を憎々しげに見つめる。

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