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走る風。

日常

「は?お前俺のこと好きなの?


…ふ-ん。じゃあ俺お前嫌い。」



いやっ
いやいやいやちょい待てってドSかお前。

ほら女の子泣いてんじゃん。

あーあ逃げちゃった。


朝、通勤ラッシュで人のひしめき合う駅のホームを白いブラウスが遠ざかっていく。



鋭いキリッとした瞳を黒髪の間から片目だけ見せ、聖矢は眉ひとつ動かさず携帯を弄る。


「聖矢さー、断るにしてももうちょっと優しい言い方できないのー?」


「あ?なに、あれ俺の精一杯の優しさだけど。」


どこがやねん!
あれで精一杯とかお前は悪魔か!サタンの子か!


「変に期待もたせる振り方してあとあと未練もたれたりしたら嫌じゃん。」


まぁそれも一理あるけど…。

それでも好きって言われたら多少は嬉しいもんじゃねぇ?


そういう感情すら欠如してんのかコイツは。

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