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ナミダ

プロローグ

「真琴」

遠くから、凪の声がする。

返事をしよう。

「……な、…ぎぃ…」」」」

声が、なびく。これ以上は出せない…苦しい。


やっとだした声は、凪に届かなかった。
凪は笑顔のまま、どこかに行こうとしている。



「まっ…!」

待って。


声にしたつもりだった。
でも、凪はそのまま姿を消した。


そのあとは、よく覚えていない。


よくよく考えると、そのときには既に死んでいたのかもしれない。


欲の無い子だとよく言われた。だから、今欲を出しても、怒りませんか?


(だったら、そのときには)


願い事は決まっていた。


















もう一度、凪に会いたい。
















ねぇ、凪。


その時まで、死なないでね。

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