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とどふけ周辺

富山と宮城1

先輩に最近どうだって聞かれたから、
転校生がクラスにやってきた事により、万年Sクラス最下位だった俺は見事にAクラスに降格となった。
Sクラスの授業には追い付けなかった所もあったので、正直ホッとした。
AクラスはSクラスに一番近いだけあって、それなりに授業内容もハードだけど何とかやっていけそう。
クラスの雰囲気も緊張感はあるけど、どこか抜けているような感じで心地良い。
寮の同室者も凄い良い人だし俺Aクラスに降格して良かった~って言ったら笑ってない笑顔の先輩に頬を引っ張られた。



「い…いひゃい」

「当たり前だ、痛くしてんだよ」



先輩の気の済むまま遊ばれた頬が少し熱をもってジンジンする。
寝転がった先輩の上に寝そべる形で最近の近況を述べたら、一言目から笑ってない笑顔を向けられたからアレ?とは思ったが、…ナンデ怒ッテルノ
頭に疑問符を浮かべながら瞬きしてる間に、俺の背中は床に、上には先輩が覆い被さっている。早業っすね、先輩。
間近に見る美形に見慣れたとは言えやはりドキドキするし何か良い匂いだし、もう少しでキス出来そうだしって



「…い、いやん恥ずかしい」

「棒読みじゃねーか」



照れやなんやらでわざとらしく、恥じらい風にしてみたが棒読みだったせいで台無しになってしまった。
笑ってない笑顔からイラッとした表情をした先輩に鼻を摘ままれる。ちょ、息しづらいのですが。
摘まんでいる指を外そうとしても上手くいかないから仕方なく口で息していたら、
その口も意地悪く塞ぐようにキスされた。え、待って酸素が不足しすぎてる、苦しい!
慌てて先輩の腕を叩けばようやく鼻も口も自由になって息を思いっきり吸い込んだ。



「どうして降格した事言わなかった?」

「…し、死ぬかと思った……え、えーと…特に必要性を感じなかったから?」

「ほぉ…お前がSクラスにいれるように勉強を教えてやった俺には言う必要性を感じなかったわけか」

「先輩教えてくれたの最初だけであとはずっとエロい事してきただけじゃん!」



付き合い始めの頃、Sクラスの授業内容に追い付けない俺に勉強教えてやるって言ってくれた先輩。
ものの1時間もしない間に何故かベッドにダイブしてた俺達。お陰で授業内容は完全に追い付かなくなったしテストも散々でした。
…思い出したらちょっとムカついた。
降格になったのは僅かに先輩のせいもあるんじゃないかと八つ当たりしようとした所で、
お前だって自分から乗ってきただろ。と言われてしまえばまったくもって…おっしゃる通りです。
まだ覆い被さっている先輩の唇が額や瞼に軽く落ちてくるのがくすぐったい。



「降格しちゃったけど、別に先輩とは会おうと思えばいつでも会えるし、わざわざ言わなくてもいいかなぁって思ったんだよね」



今だって現に会ってるし?って笑えば、先輩も笑って、一番先に言えってまた鼻を摘ままれた。







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宮城
平凡な後輩。降格しました

富山
美形の先輩。勉強できる不良らしい

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