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年越し前

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息を白く染める寒い季節。

急にさがった気温はコートを引っ張り出させるほど冷え込み、この間まで昼間ならカーデ一枚羽織るだけでも大丈夫だった風は冬の色をつけ始めていた。

そうなると必然的に身体を温める鍋料理の頻度も多くなり、もちろん材料もなくなるのは早くなる。

という事で、すっかり切れているのを忘れていたタレを求めて、この寒い中ひとり買い物に出ていた。


早く暖かい家に帰ろうと子供のお使いのように、目的のものだけを買って足早にマンションのエントラスホールへ風を避けるように入った。

「うわ~寒ー……あれ?何だこれ」

郵便受けをみると、一通のハガキが投げ込まれていた。

「これ……なんだよあいつじゃん」

手紙なんて久しぶりに貰うから嬉しいは嬉しいけど、

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謹賀新年

皆様お健やかに新年をお迎えのことと存じます。
昨年中はお世話になりました。本年も宜しくお願い致します。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

平成二○年元旦…

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なんで?

らしくもなく年賀の挨拶を随分かしこまって書いていた。

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