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あの日の、僕

序章

あの日のことを僕らは覚えていない……。


(PPPPPPPPPPPPPP )
カチッ。

いつもの目覚まし時計。この時だけはいつも。悲しくなる

「っ……。よし!今日も頑張りますか。」

そう、放った言葉は誰にも届かず空へと消えた。

『……い…つも…がはじ……まるの?』

いきなり聞こえてきた声に驚いた。この部屋には誰もいないのに……。
そう。だれも

「春ー。朝御飯できたよ。」
いつものははの声。

「はーい」

そう。返事をし、僕は階段を下りた。
そこには、先刻出来た朝食しかなく。
先ほど声を発した者愚か、僕以外のだれもこの家にはいなかった。

「お……母…さん。」

僕は、消えそうな声で言った。


(何故!?ここにいるはずの母がいない? なぜ、なぜ!)

「僕は。一人なんだ?」

『君は独りじゃないよ。』

そう、僕が放った言葉に誰かが答えた。

(でも、誰だ。この家には僕しかいないのに……。)

僕は、知り得ない恐怖に駆られ朝食も取らずに部屋に戻った。

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