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上野動物園

「アタシ帰るから」

色気も糞も無いなと思う。

微睡んで、キスか何かでも交わし、汗がゆっくりと退いていくように呼吸を整えるような時間も許さない程、何を急いでいるんだろうか。

彼女は布団をめくり、恥じらいも無く肢体を晒し、シャワールームへ向かう。

僕はベッドの脇のカウンターから煙草を取り、一人では広すぎるクイーンサイズのベッドに潜ったまま、煙をくゆらせる。

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